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店づくりすったもんだ日記〜その3

 コーヒーの焙煎店は、保健所の分類では「食品製造業」ということになるらしい。ついては手などを洗う手洗い設備と、器具を洗浄するシンクの両方を店舗スペース内に設けなければいけない…うへ〜っと頭を抱えた衝撃の情報をもたらしてくれたのは5社の中のひとつ、仮にA社さんと呼ぶことにしますが、そこの営業兼プラン担当さんでした。

 手洗い設備はともかく、なんと器具洗いまで設けなければいけないとは!…肉や魚を扱うわけでもないのに、と正直恨めしく思いましたが、法治国家に暮らす良民としてはキマリには従うほかありません。

 それでなくても、わずかなスペースのなかに店舗機能を押し込むために、各社ともプランづくりにものすごく努力してくれました。ひとつ一つはとても説明しきれませんが、完成した店舗から一例をひくと、たとえば家族用の下駄箱。試飲用のコーヒーを淹れるカウンターの下が下駄箱になっていますが、これは店の入り口が家族用の玄関でもあるという、小さいけれども頭の痛い問題をクリアする、小技ではあるけれどナイスな提案でした。

 生豆の在庫をどこにしまうかという問題もありました。産地国から送られてくるコーヒーの生豆は通常1袋60kgということになっていますが、とてもそんなものを置いておくスペースはありません。幸いなことにネットと宅配便網のおかげで、小口での仕入れに応じてくれる豆の問屋さんも増えており、当店の場合は5kg単位で仕入れています。コーヒー5kgのカサバリは米袋5kgと同じぐらい。ひとつ一つはさほどでもありませんが、これが20種類近くともなるとそこそこ場所をとります。どうしたかといいうと、小型の焙煎機2台を載せる焙煎台を造作して、その下が豆を入れるスペースになっています。これにより焙煎に必要な道具、材料である豆は、すべて手の届く範囲に収まりました。

 問題の手洗い設備に話を戻すと、L5型といって、よく見るタイプの洗面台がありますが、その大きさ以上のものをつけなさというのが保健所のお達しです。これが焙煎台の下にピッタリ収まっています。なんと言うかいろいろな機能を盛り込んだ“多機能焙煎台“みたいなことになっているのです。もうひとつ、器具洗いの方をどうしたかと言いますと、これは2階に上がるL字状の階段の下のスペースを利用。何か器具を洗う設備として考えるといささかの使いにくさは否めませんが、ココに焙煎機を突っ込んで洗うことはないと、勘弁してもらうことにしました。
 (後で、知り合いのコーヒー問屋さんに聞くと、東京では焙煎店を開業するのに、手洗いとシンクの両方なんて話は聞いたことがないとのことです。管轄によって違うのか、正直に問い合わせればキマリどおりにしなさいという話になるのか、その辺のことはよくわかりません)

 さて、こうした難問の数々をクリアしてくれたのが、5社相見積を勝ち抜いて今回のリノベーションを担当してくれた「OKUTA LOHASスタジオ」のみなさんです。なかでも間取りやデザインを担当してくれたTさんの熱意と努力は半端なものではありませんでした。
 次回はTさんの仕事ぶりを書きます。

店づくりすったもんだ日記〜その2

 石田珈琲の店づくりを日記風にまとめる、その2回めです。

 リフォーム会社5社に見積を依頼したものの、これがすったもんだの最初の入り口となってしまいました。
 オリエンテーションといいますか、こちらの要望を各社に伝えるだけで2週間ぐらいかかったでしょうか。

 物件をまず見たいと最初にこちらに来られる会社と、さきにショールームに来てほしいという会社とがありましたが、「家を見せる」「ショールームを見る」がセットで、これが5社分ですから、行ったり来たりがどうしても多くなります。5社はさすがに多かっったかなと思いましたが、事前に絞ろうにもどう絞ったら良いかよくわからないのが素人の哀しさ。5社の選び方も予算内でやってくれそうなところをとりあえずピックアップ!というアバウトさでした。

 このとき頭の中に合ったのは、どう見ても店舗には不向きな構造と超のつく狭さのなかで、どうやってそれなりのものにできるかということだけ。予算がいくらかかるのか見当もつかないなかで、とりあえず500万でどうでしょう?と各社には提示しました。多くのプランを集めればなかにはヒットするものもあるだろうという考えもありました。インテリアとか雰囲気とか、その辺りはノーアイデアに近かったと思います。しいて言えば店主の年齢に合わせて「昭和レトロ風」にしてみようかぐらいのことでした。「古民家風」はむりだから「ど民家風」でいきたいなどと冗談を言ってましたっけ。
 開店後、そのインテリアや雰囲気をおほめいただくことが少なくないのですが、最初からそこを狙ってのことではなかったのです。

 最初のセッションから2週間ほどで各社のプランが出そろいました。
 こちらの要望は店舗兼住宅の店舗側にウェイトがかなり乗ったものでした。
 とにかく狭い。なので最重要にして最難関のテーマは、間取りをどう変更すればわずか12平方メートルの中で必要な機能をすべて満たせるかということにあります。
 ところが、ここで思わぬ難題が行く手に立ちはだかってしまったのです。

<つづく>
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