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似てるけど違うアメリカでの話

 CNET Japanの記事で、コーヒーをめぐる興味深いのがありました。
 アメリカでのお話。「Craft Coffee」というスペシャルティーコーヒーを販売するサイトのことが取り上げられているのですが、その販売のスタイルがなかなかユニークなのです。
 日本でいう「頒布会」にあたる方式で、サイトから申し込んだ購入者には1か月から1年までの期間、毎月3種類のコーヒーが届きます。興味深いのはここからで、Craft Coffee自身はコーヒーのロースターではありません。主としてマイクロ・ロースター(小規模な焙煎業者)から豆を仕入れて、tasterと呼ばれる専門の鑑定士が香味の評価を行ない、高い評価を得た3種類をパッケージにして送りますよ、というやり方です。
 石田珈琲でも似たような取り組みをこれまで行なってきました。頒布会方式ということでは、「珈琲世界旅行」というのを昨年から今年に掛けて実施しそれなりに好評でした。違う種類の豆を体験していただく意味では「新商品お試しセット」という100g×3種類のセットを常時ラインアップしています。しかし、私んとこは、自分自身がアチラで言うところのマイクロ・ロースターであるのに対して、Craft Coffeeは自分では焙煎を行なわない、言ってみれば「セレクト・ショップ」のような存在であるところが決定的に違う点です。プラス、香味評価の基準に客観性が加わっていることも大きく興味をそそられる点で、なぜならロースター自身は「オレんとこが一番うまいぜ、さあ買ってくれ」とやるしかないのに対して、「専門家がいろいろ試してみて、いちばんおいしいのはこの3つ」とアピールできるわけで、一定の説得力があります。
 この事業を開始した人は元弁護士だそうで、さすがに賢いなとは思いますが、いっぽうで味覚や趣味嗜好の世界はロジックや客観性では割り切れないところがあって、人によって好みは千差万別です。私の体験でもどの豆が好きかは人によってまるで違います。われわれロースターとしては数多くの種類の豆を品揃えし、お客の好みを聞き出しながらその人に合いそうなものをおすすめするというやりかたが普通です。
 好みに合わせるというより、大胆に3つに絞り込んで提供するCraft Coffeeがこの先どんなことになっていくのか、まことに興味があります。
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