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コーヒーの演出効果

 むかしから海外もののミステリーには、コーヒーを飲むシーンがよく出てきます。探偵や刑事たちが飲むコーヒーは必ずしも香り高く味わい深いわけではなく、「泥水のよう」だったり、「たんなる黒い液体」だったりが多く、ハードボイルド系になるほど出てくるコーヒーはマズいことになっています。もう伝統的にマズい。

 「ミレニアム」シリーズ(早川書房刊)を1週間ほどで読破。3部作各上下巻の計6冊、1冊のページ数が500ページ以上というものすごいボリュームで、おかげでこのところ寝不足気味です。この作品にもコーヒーを飲むシーンがじつによくでてきます。お話にはたくさんのヤマ場が用意されているわけですが、そのあいまに主人公が事件について深く考え込んだり息抜きをする場面で、とりあえずコーヒーメーカーのスイッチを入れるんですね。

 この「コーヒーメーカーにスイッチを入れる」というところに、コーヒー屋としてはピピッと反応してしまうわけで、そうかスウェーデンの人々はコーヒーメーカーで入れるのが一般的なんだな、一度に多めにいれるのかな、時間をおくとマズくなるのにな、などと脱線して活字が目に入らなくなったりします。

 コーヒーがよく登場するのは、人々の日常に深く入り込んでいると同時に、その扱い方次第でちょっとした「演出効果」が期待できるからでしょう。警察署の中で刑事たちが煮詰まったコーヒーを金属製のカップで飲むシーンなら、署内の殺伐とした雰囲気やハードな日常を連想させます。金属製のカップというところが憎いでしょ。フチが熱くなってまともに飲めないか、飲めるくらいぬるくなっているかのどちらかだと思います。そんなマズいコーヒーを飲みながら、刑事たちは命を張って事件解決に挑むわけですよ。ハードボイルドだど〜。(内藤陳さん、ご冥福をお祈りします。ギャビン・ライアルはあなたに教えていただきました)

 

体に良くても悪くても

 コーヒーは健康によいか、悪いか。一昔前は悪いというほどではないにしろ、「刺激物」として体調の悪いときは控えた方がよいものの上位に入っていたように思います。ところが最近は、コーヒーに含まれるポリフェノールが体に良いとされるようになったりと、以前と比べかなりイメージが改善しています。先日の朝日新聞夕刊に「毎日のコーヒーで死亡リスクが低下」という、小さな囲み記事が掲載されていました。アメリカの研究所が行った大規模な調査の結果、「コーヒーを1日2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡するリスクが10%以上低い」というもので、心臓病や脳卒中、糖尿病のリスクが減るのだそうです。
しかし、10%とはまた微妙な数字。コーヒーを飲まない人がにわかに飲み始めるほどのインパクトはないものの、コーヒー好きはちょっと安心するといったところでしょうか。14年掛けて、男性23万人、女性17万人を追跡調査したそうですから、大仕掛けです。どんないきさつでこんな調査をやろうということになったのか、そちらも興味があります。
コーヒーポリフェノールなど体に良い成分は、浅煎りのほうが多く含まれます。少し前に、生豆から成分を抽出した健康飲料が登場してびっくりしましたが、つまりは熱を加えない方が良いということなんでしょう。熱を加えるのが専門の我々は立場がありませんが、そこまで「健康」のほうに持って行かなくてもよいではないの、という気もします。
体によくても悪くても、うまいコーヒーを飲める幸せのほうをとりたいというのが、コーヒー好きの言い分でしょう。
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